【11/16 ONE 173 日本大会】スーパーレック、与座優貴戦の勝利を確信「彼は母国で私に倒される2人目の日本人スーパースター」
ONEチャンピオンシップは11月16日に東京・有明アリーナにて「ONE 173」を開催。バンタム級キックボクシングで、元K-1王者の与座優貴(team VASILEUS)と、現ONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)が激突する。
今年3月の「ONE 172: Rodtang vs. Takeru」で、スーパーレックは前日計量に失敗。保持していたバンタム級キックボクシングの王座を剥奪され、試合もナビル・アナンに判定負けを喫した。
「正直、このメガイベントでこんなに早く再起戦を迎えるとは思っていなかった。来年初めに復帰するイメージだった。しかし、チームが11月に日本で大きなイベントが予定されていると知らせてくれ、準備ができているか、復帰したいかと聞かれた時、即座にイエスと答えた。日本でのこのビッグイベントで戦いたい。」
スーパーレックはアナン戦での敗北後、回復のための休養を取り100%で戻ってくることを望んでいた。しかしメガイベントの「ONE 173」の開催が正式に決まると、彼はあはすぐに自分の名前を候補に入れることを望んだ。
彼はタイミングもコンディションも適切と判断し、与座という危険な相手と対戦する機会を新たなスタートのチャンスと見たのだ。スーパーレックにとって、対戦相手の名前が契約書に現れた瞬間、参戦への腹は決まった。
「復帰したい最大の理由は対戦相手の優貴だ。彼の試合は見たことあるし、私が武尊と戦った時、彼は『私と戦いたい』とインスタグラムにアピールしていた。対戦相手が優貴だと知った瞬間、最高の挑戦になると感じ、即座にモチベーションが湧いた。もう1人の日本のスーパースターと戦えるからね。」
この対戦は、常に最強の相手と向き合い続けてきたレジェンドにとって特別の意味を持つ。キャリア140勝目を視野に、打撃の世界でまだ自分こそが最高であることを証明したいという思いが、スーパーレックを駆り立てているのである。
メガイベントでの戦いを前に、スーパーレックにはプレッシャーはなく、タイを代表することへの感謝と誇り気持ちが満ち溢れている。
「私の復帰は、海外試合、家族、そして僕を応援してくれるファンなど、多くの支え、モチベーションによって支えられている。行く先々で応援を受けた。中には『誰にも何も証明する必要はない、あなたは既にナンバーワンだ、あなたは伝説だ』と言ってくれた人もいた。」
スーパーレック、与座とのキックボクシング戦に万全
与座は多彩な蹴り技、世界トップクラスの技術力で一方的に相手を倒す超攻撃型のファイター。どんな激闘でも心が折れない鉄のハートを持つ日本が誇る世界のトップストライカーだ。
スーパーレックはムエタイ、与座は空手と、今回の試合は両者の蹴り合いが期待されている。
「大方の試合展開予想では、私たちの試合は“蹴りの応酬”になるということだ。私には私のキックスタイルがあり、優貴には日本式キックがある。鍵となるのはゲームプランとその実行だと思う。」
言うまでもなく、スーパーレックは準備を怠っていない。それまで無敗だったエルブルース・オスマノフや元ONEバンタム級キックボクシング王者ペッタノン・ペットファーガスを撃破した与座について、スーパーレックは与座の身体の強さと圧倒的な手数の多さを警戒している。
しかしスーパーレックは、自分の忍耐力とファイトIQが試合を有利に傾けると確信。逆に与座の弱点を露呈させるイメージだ。
「彼がONEで戦い始めた時、私は彼の戦いを見た。彼の肉体の頑丈さと継続的な攻撃量に気づきました。彼のスタイルはそれほど多様ではないが、常に動き続け、対戦相手を考えさせる暇を与えない。」
ファイトキャンプでは技の精度、ディフェンス、状況の適応力に焦点を当ててきた。
与座の超攻撃型の戦いが有明アリーナを埋め尽くす日本のファンを興奮させるかもしれないが、スーパーレックはその熱狂に巻き込まれることはない。
スーパーレックは昨年の「ONE 165」で与座のチームメイト武尊に対して行ったのと同じような結末をイメージしている。
「私がただ立って彼に自由に蹴らせることは絶対にない。必ず蹴り返す。日本で戦えることを光栄に思う。もしかしたら、彼は母国で私に倒される2人目の日本のスーパースターになるかもしれない。KOの可能性も十分にある。」