【11/16 ONE 173 日本大会】「観客を沈黙させる」スーパーボン、野杁正明との王座統一戦に必勝を誓う
ONEチャンピオンシップは11月16日に東京・有明アリーナにて「ONE 173」を開催。メインイベントのフェザー級キックボクシング統一王座決定戦で、正規王者のスーパーボン(タイ)と暫定王者の野杁正明(team VASILEUS)が激突する。
敵地に乗り込むスーパーボンは、熱狂する日本のホームタウン観衆の前に立つ。35歳の王者は、この待望の王座統一戦に冷徹な自信を持ってサークルへと向かう。
スーパーボンは東京で不利な環境に足を踏み入れる。とはいえ、35歳のベテランは敵地で最高の相手と戦うことに慣れている。
タイでは愛される格闘技界のスターであり、プロ戦績116勝37敗を積み重ね、そのリング上のパフォーマンスは世界最大級のアリーナを沸かせてきた。
11月16日、スーパーボンはキャリア最大の戦いに臨む。相手は危険な野杁。不可能を可能にする才能を証明してきた男だ。とはいえ、スーパーボン・トレーニングキャンプの創設者は、目の前の挑戦に動じていない。
「地元の選手には観客が大声援を送る。でも結局、リングの中で戦うのは2人の選手だけだ。」
「自分のパフォーマンスには自信がある。観客を黙らせることができるだろう。試合後、みんなが私と写真を撮りたがるはずだ。」
野杁は世界最大の格闘技団体で日本人ストライカーの最新の波を牽引している。ONE暫定フェザー級キックボクシング世界王者として、日本中に“自国のスターが世界の強豪と渡り合える”という希望を燃え上がらせた。
しかしスーパーボンはその期待を潰しにかかる。このタイのレジェンドは、危険な相手を平凡な選手に見せることでキャリア全体を築いてきた。そして「ONE 173:スーパーボン vs. 野杁」でサークルのドアが閉まりゴングが鳴った時、野杁にも同じことをするつもりだ。
「日本の選手たちが私を倒せる何かを持っていると思うかもしれないが、私はそうは思わない。個人的には不可能だと思っている。」
「野杁と同じ戦闘スタイルのキックボクサーは何人も見てきた。キックボクシングで同じスタイルのトレーニングを積んできた。この手のスタイルの偉大で強力なキックボクサーに対処する方法をいくつか持っている。」
スーパーボン、タワンチャイの二の舞にはならないと油断なし
野杁は直近2試合の衝撃的なフィニッシュでスーパーボンの尊敬を勝ち取った。最も印象的だったのは、今年3月の「ONE 172」でONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイ・PKセンチャイに決めた信じられないような逆転TKO勝利だ。
チーム・バシレウス所属の野杁は、大本命のタイのスーパースターを相手に圧倒的に不利な状況に置かれていた。タワンチャイはスーパーボンに2勝している強敵だ。そのため、野杁の勝利をイメージした人はほとんどいなかった。だが彼は見事な番狂わせをやってのけたのだ。
世界中がタワンチャイの勝利を疑わなかったが、スーパーボンは同胞がキックボクシングルールでより経験豊富な野杁に対して不利な立場にあることを知っていた。
「そこまで驚きではない。野杁は長年キックボクサーとして活動してきたからだ。タワンチャイもキックボクシングをやっていたが、ムエタイほど優れていたわけではない」
「キックボクシングには多くの違いがある。蹴られた時に足を掴めない、打撃時にホールドできない。おそらく彼が慣れていないことだ。」
スーパーボンは、野杁がタワンチャイに対して逆転劇を演じ、無敵に見えた相手を瞬く間に倒すのを目撃した。格闘技では、たった一つの小さなミスが勝敗の分かれ目になり得る。ONEフェザー級キックボクシング世界王者は、あらゆる手段を尽くして王座を守る覚悟ができている。
「リングで相手と向き合う時、本当のアンダードッグなんていない。鍵となるのは、誰がより準備万端で、より用意ができていて、あらゆる瞬間により良い計画を持っているかだ。」
「彼を甘く見ることは絶対にできない。タワンチャイとの前回の試合でそれを証明したからだ。タワンチャイが遥かに格上だと思われていたが、格闘技では一発で倒される可能性がある。一瞬たりとも油断できない。」