スーパーレック・キアトモー9
“The Kicking Machine(ザ・キッキング・マシーン)”の異名を持つスーパーレック・キアトモー9は、世界で最も完成されたストライカーの一人として知られている。タイ北東部ブリーラム県の出身で、伝説的ムエタイ王者シンダムを叔父に持つ格闘一家に生まれた。8歳のときに祖父に連れられて名門キアトモー9ジムを訪れ、ムエタイのトレーニングを開始。わずか数週間で試合に出場し、以来テクニカルな“ムエ・フィームー(技巧派ムエタイ)”スタイルを磨きながら100勝以上を積み上げた。
その後、バンコクのルンピニー・スタジアムで複数階級の王座を獲得し、2012年にはタイスポーツ庁から「年間最優秀ムエタイ戦士」に選出。国内で確固たる地位を築いた後、2019年にONE Championshipに参戦し、世界の舞台でも快進撃を続けた。
2023年1月、二度のISKA世界王者ダニエル・プエルタスを破り、ONEフライ級キックボクシング世界王座を獲得。その後、同年9月のONE Friday Fights 34では宿敵ロッタン・ジットムアンノンに勝利し、ムエタイ史に残る名勝負を演じた。2024年にはONE 168: Denverでジョナサン・ハガティーを1ラウンドKOで破り、バンタム級ムエタイ世界王座も獲得。ONE史上まれに見る二競技・二階級制覇王者となった。
しかし、2025年3月「ONE 172: 武尊 vs. ロッタン」への出場を前に計量に失敗し、バンタム級ムエタイ世界王座を剥奪。それでも彼のキャリアは衰えを知らず、卓越した蹴り技、正確な間合い、そして冷静沈着な試合運びで、今もなお世界の頂点を守り続けている。
ONEチャンピオンシップでの戦績
大会別結果
| 結果 | Sport | — | ラウンド | — | 対戦相手 | 対戦相手とイベント | 国 | 日付 | 大会 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
LOSS
ムエタイ
ユナニマス判定
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
ムエタイ |
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
3R (3:00) |
|
ナビル・アナンアルジェリア / タイ
|
アルジェリア / タイ |
ONE 172: 武尊 VS ロッタン |
|||||
|
WIN
ムエタイ
ノックアウト
KO
1R (0:49)
|
ムエタイ |
ノックアウト
1R (0:49)
|
1R (0:49) |
|
ジョナサン・ハガティー英国
|
英国 |
ONE 168: Denver |
|||||
|
WIN
ムエタイ
ユナニマス判定
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
ムエタイ |
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
3R (3:00) |
|
ゴントーラニー・ソー・ソンマイタイ
|
タイ |
ONE Friday Fights 68 |
|||||
|
WIN
キックボクシング
ユナニマス判定
ユナニマス判定
5R (3:00)
|
キックボクシング |
ユナニマス判定
5R (3:00)
|
5R (3:00) |
|
武尊日本
|
日本 |
ONE 165: Superlek vs. Takeru |
|||||
|
WIN
ムエタイ
ユナニマス判定
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
ムエタイ |
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
3R (3:00) |
|
ロッタン・ジットムアンノンタイ
|
タイ |
ONE Friday Fights 34: Rodtang vs. Superlek |
|||||
|
WIN
ムエタイ
TKO
TKO
2R (1:42)
|
ムエタイ |
TKO
2R (1:42)
|
2R (1:42) |
|
タギール・カリロフアゼルバイジャン / ロシア
|
アゼルバイジャン / ロシア |
ONE Fight Night 12: Kryklia vs. Xhaja |
|||||
概要
勝利 - 15
敗戦 - 2
4
ノックアウト
KO
0
1
TKO
TKO
0
9
ユナニマス判定
ユナニマス判定
2
1
スプリット判定
スプリット判定
0
フィニッシュ率
フィニッシュ
5
フィニッシュ率
33%
勝利
15
合計試合数
17
試合時間
平均試合時間
09分 : 46秒
合計試合時間
2時間 : 46分 : 04秒